もうすぐ8月も終わり、徐々に涼しい季節がやってきます。ただ今年は残暑が長引き、暫くは30度を超える日が続くそうです。
人間の体も大事ですが、クリアケースも暑さ対策をして上げてください。今回はクリアケースの保管に関する注意点などをお話したいと思います。
目次
1.プラスチックの性質
・熱可塑性
・熱硬化性
2.保管の仕方
3.最後に
プラスチックの性質
プラスチックは大きく分けて熱可塑性と熱硬化性の2種類に分かれます。
熱可塑性
加熱すると柔らかくなり、冷却すると固くなります。また加熱すると柔らかくなるのが、熱可塑性の特徴です。
弊社で加工しているPVC(ポリ塩化ビニル)やPETはこの分類に入り、熱可塑性プラスチックと呼ばれます。PVC(ポリ塩化ビニル)やPETなどの材料を高温で柔らかくし、金型に嵌めて蓋・底などを成型しています。
熱硬化性
加熱すると柔らかくなり、冷却すると固くなるのは熱可塑性と同じですが、熱硬化性は再度熱を加えても柔らかくなりません。この性質を持つプラスチックを熱硬化性プラスチックと呼びます。
保管の仕方
PVC(ポリ塩化ビニル)やPETは耐熱性が低く、熱、太陽光に弱いです。そのため太陽光を浴び続ける等、熱を帯び続ける状況にあると表面が伸びて曲がり、反りの原因となります。常温でも力を掛け続ければ変形します。
クリアケースは直射日光の当たらない・なるべく涼しい所で段ボールなどに入れて保管して下さい。
PVC(ポリ塩化ビニル)の底の変形した様子↓天面が湾曲しています。
円筒ケースの場合
本体も暑さで変形する可能性があるので、本体に蓋を被せて涼しい所に保管してください。
蓋・底の場合
蓋・底は重なり合っているとその状態に変形します。一つ一つ外して保管することをオススメします。
箱型ケース
キャラメル式箱などの箱型ケースは折りたたまれて出荷されますので、余った分は組み立てずそのままの状態で保管してください。組み立てた状態よりも変形が少ないです。
最後に
プラスチックは紙素材とは性質が違います。水に濡れて使えなくなることはありません。しかし夏場は変形しやすいので、注意が必要です。保管場所や状態にはくれぐれもご注意ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。