先日パッケージ展にて接客していた時に、「うちも安いからキャラメル箱を使ってるな~」という意見がチラホラ出てきました。
でもちょっと待って!単純に値段で決めないで頂きたい!!
弊社は円柱ケースを専門に製造していますが、円柱ケースも箱型ケース(キャラメル式など)もメリット・デメリットを知ったうえで選択してほしいと思います。
目次
1.見た目
2.コスト
・加工費
・運送費
・作業時間
3.パッケージの種類
4.耐荷重
5.最後に
見た目
円柱ケースは蓋x底の境目と胴体の貼りしろはありますが、ほぼ360度前からも後ろからも商品を鑑賞できます。 | |
キャラメル式などの箱型ケースはサイコロと同じ六面体構造です。六面体構造は折り目が12あり、その分商品を境目が入った状態で見ることになります。 |
コスト
円柱ケース |
箱型ケース |
加工費
円柱ケース
⇒箱型ケースのように機械で一気に製造することが出来ないので、多少の納期は掛かります。ただしサイズが変わっても蓋と底の金型を多数保有していれば金型代は掛かりません。
PETとPVC(ポリ塩化ビニル)の円柱ケースの比較
PETは接着剤が使用できず特殊な加工が必要なため、PETの円柱ケースの方が納期・加工費が掛かります。また加工できるサイズにも限りがあります。
箱型ケース
⇒機械で裁断から接着まで一気に作業ができるので、加工費は安くすみます。ただし縦・横・高さが少しでも変われば違う金型が必要となり、加工費に金型代が追加されます。
運送費
円柱ケース
⇒立体物なので一箱に入る個数はキャラメル式などの箱型に比べると、かなり少なくなります。箱の数が多くなると運送料が掛かり、また出荷された箱を置くスペースも必要となります。
1箱あたり数十~数百個梱包。
箱型ケース
⇒折り畳まれた状態でお客様の元へ運搬されるため、箱数が少なく場所も取りません。
1箱当たり数百~数千枚梱包。
作業時間
円柱ケース
⇒商品を詰める際には組み立てが一切不要なので、キャラメルなどの箱に比べると大幅な時間が削減されます。
箱型ケース
⇒商品を詰める作業のほかに箱型自体の組み立てが必要となります。六面体構造であれば12か所の折り目が必要となり、枚数によっては人件費と時間が掛かります。
ただしワンタッチ底は一番組み立てが簡単で、底の強度も強いです。 組み立て易さに特化しているため、加工代は箱型ケースの中で一番高いです。 |
パッケージの種類
円柱ケース
⇒基本的には一種類のみ。但し蓋と底の色を変えられます(メーカー在庫によります)。
蓋・底(クリア) |
蓋・底(黒) |
蓋・底(白) |
箱型ケース
⇒底の種類と形状が豊富。
キャラメル式(サック式) |
ジゴク底(アメリカンロック式) |
ワンタッチ底 |
ロック底 |
ピロー式(タイコ式) |
上下フタ式(フタ身式) |
耐荷重
円柱ケース
⇒酒瓶など重い物を入れると、運送中に底が抜けたり、割れるおそれがあります。
箱型ケース
⇒強度 強い ワンタッチ底>>ロック底>ジゴク底>キャラメル 弱い
セロテープなどで補強すればさらに底が抜けにくくなります。
最後に
円柱ケースと箱型ケースの特徴をまとめました。どちらも一長一短があるので、目的にあったパッケージ選びの参考になれば幸いです。
「これでいいや」ではなく「これがいい!」と思ってもらえるようなパッケージ作りをお手伝いしますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。