おはようございます、東大化成の島田です。
前回に引き続きECOトレンドワードの第2弾です!
ちなみに前回はこちら↓
今回は下記3つの項目から解説していきます!
◇プラスチック素材
◇脱炭素
◇リサイクル
プラスチック素材
バイオプラスチック
生物資源から作られたプラスチックのこと。具体的には「バイオマスプラスチック」や「生分解性プラスチック」がある。
バイオマスプラスチック
トウモロコシなどの穀類やサトウキビなどの糖類などの植物資源で作ったプラスチックのこと。
ゴミとして燃焼・分解する時に発生するCO²量が石油よりも少なく、発生したCO²は植物の栄養となるため再生可能資源として注目を浴びる。ただしCO2の排出削減と化石資源からの脱却が目的の為、自然に分解されないものもある。
バイオマスプラスチック度が25%以上のプラスチック製品を「バイオマスプラ」と呼ぶ。
生分解性プラスチック
一般的に使用するときには従来のプラスチック同様の性状と機能を維持しつつ、使用後は自然界の微生物などの働きによって生分解され、最終的には水とCO²に完全に分解されるプラスチックのこと。
生分解性プラスチックの原料は①バクテリアやカビ、藻類などの微生物系、②植物由来のデンプンや蟹の甲羅由来のキトサンなどの天然物系、③化学合成によって作られる化学合成系の3つからなる。
有害重金属類を基本的に含まず、生分解性と安全性が一定基準以上あることが確認された材料のみから構成されるプラスチック製品を「グリーンプラ」と呼ぶ。
脱炭素
低炭素→脱炭素
温室効果ガスの排出量を低いレベルに抑える「低炭素化」から現在では温室効果ガスの排出量ゼロを目指す「脱炭素化」が世界的な潮流となる。
2015年12月パリ協定の採択により、産業革命前からの平均気温の上昇を1.5~2℃未満目標の為、再生可能エネルギーの活用を進めることで、将来的に化石燃料に頼らない社会を実現しようという考え方が近年各国で広がっている。
カーボンオフセット
私たちの活動により排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの排出をまずできるだけ減らすように努力をした上で、それでも排出してしまう温室効果ガスの排出量を、他の場所での削減・吸収活動(削減・吸収量)により埋め合わせようという考え方。
カーボンニュートラル
カーボンオフセットの発展型。バイオマス原料で作った製品を燃焼すると当然CO²を排出するが、もともとそのCO²は植物などが成長する過程で、大気中から吸収したものであり、トータルとしてCO²の量は変化しないという考え方。プラスチック素材から紙素材への移行はこの考え方に基づく。
国家レベルでのカーボンニュートラルに必要な植物を育て保全するための広大な土地面積はカーボンフットプリント(エコロジカル・フットプリント)で表すことができる。
カーボンフットプリント
個人や団体、企業などが生活・活動していく上で排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの出所を調べて把握すること。炭素の足跡。 企業が自社の商品に表示する制度。別名カーボンラベリング、二酸化炭素 の可視化。
リサイクル
マテリアルリサイクル (メカニカルリサイクル、材料リサイクル)
使用済みプラスチック製品を、再び同じ製品かまたは別のプラスチック製品の樹脂材料として利用するリサイクル方法。
樹脂材料としての品質基準を満たすように、異物や汚れの除去、基本的には単一素材のプラスチックだけにする必要がある。このため、分別収集、選別、破砕、分離、洗浄、回収といった操作が必要。欧州ではメカニカルリサイクルとも呼ばれる。
サーマルリサイクル(熱回収)
廃棄物を焼却した際に生じるエネルギーを再利用するリサイクル方法。焼却エネルギーを利用した発電が主で、しばしば焼却熱を回収し温水施設に供給することもある。
日本では廃棄物を処理して作られる助燃材もサーマルリサイクルに含む。
例:古紙やプラスチックを原料とした高カロリー固形燃料(RPF)、廃天ぷら油を生成したバイオディーゼル燃料など。
ケミカルリサイクル
廃棄物を化学的に分解することで石油原料等を得て製品原料(元の製品であるかは問わない)として再生利用を図るリサイクルを指す。ガラス化、油化、高炉原料化などが代表的。
マテリアルリサイクルの次に環境負荷の軽減に大きく貢献。広義の意味でマテリアルリサイクルに含まれることがある。
最後に
基本的なワードと簡単な説明を添えましたが、いかがでしたか?今回はあくまでも現在の言葉の定義を説明しましたが、地球環境の深刻化によってはすぐにでも変わるかもしれません。
そして新時代は「プラスチック依存」から「プラスチック共生」へと変わり始めています。今回ピックアップした言葉はエコという観点だけではなく、企業としてのビジネスの指針でもあります。
また、人間の病気と一緒で地球の環境汚染が「急性期」である状態で手を打たなければ、元の環境に戻るのは難しいでしょう。「慢性期」に移行する前に地球のために出来ることは何かを考えていかねばなりません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。