東大阪市民美術センターで2019年8月28日~9月8日まで「東大阪町工場写真展」が開催されました!
「モノづくりのまち」として知られている東大阪市ですが、
1983年の工場数10,000を超えたのをピークに、現在は約6000社にまで減ってしまいました。
なぜここまで減少してしまったのか?
景気の影響はもちろんありますが、人材不足・事業継承の問題が大きいのではないかと思います。
大手企業と比べ、町工場は素晴らしい技術を持っているのにアピールが下手!
今回は「東大阪町工場写真展」を通じて、町工場の魅力を伝えます!!
目次
1.町工場のウラ側
2.町工場の良い所・悪い所
3.このまま失くしてしまっていいのか?
町工場のウラ側
今回の写真展では金属業、織物、紙といった町工場16社の日常風景が撮影されていました。
普段は関係者以外立ち入り禁止の現場、自社以外知らない私も大興奮です!
(禁止と言われると気になります)
機械や製品を撮影しただけではなく、その仕事に関わる技術者や職人の仕事風景が撮影され、真剣な顔で仕事に取り組む姿はとてもカッコいい!
会社の業務内容によって男女の比率は変わりますが、年老いた職人さんと若い職人さんがいる会社を見ると勝手に会社の未来を想像しニヤニヤしてました(笑)
また会場内では、実際の現場の音を流すことで現場の雰囲気を感じてほしいとの演出も。
耳をすませば一定のリズムで金属をたたく音は、何だか安心感があります。
会場内は撮影禁止でしたが、パンフレットに写真展の一部が載せてありました。
それがこちら↓少しでも現場の熱が伝わればいいなと思います。
町工場の良い所・悪い所
写真展では男女関係なく若い職人さんが作業している町工場もありました。
しかしその数は多くはありません。
入社してもすぐに辞めてしまう人もいます。
そこで私なりに町工場の良い所・悪い所を考えてみました!
良い所
・すごい職人・技術者がおり、手取り足取り教えてくれる
・本社兼工場が多いので、転勤がない
・面白い商品や世界規模の商品を作り出す(人工衛星、回転ずしなど)
・社長の顔が見えるので、会社の方針や理念が分かりやすい
悪い所
・3K(きつい・汚い・危険)な現場が多い
・給料が安いイメージがある
・いつ会社が倒産するか分からない
・口が悪い
3Kに関しては急速に製造業のIoT化が進んでいるので、かなり改善されています。
精密な技術は個人の技能による所が大きいですが、後世に技術を残すためにマニュアル化を進めている企業も増えています。
また、口が悪いのも愛嬌と思ってもらえれば(笑)
ちなみに若い人が町工場に入社してくれると、おっちゃんやおばちゃんにめちゃくちゃ可愛がられます!
これも良い所の一つかも。
このまま失くしてしまっていいのか?
事業継承問題は町工場だけの話ではありません。
農家や漁業など様々な業種で同じ問題を抱えています。
事業継承を解決するには今までの思い込みを捨てることが重要です。
次期社長には「自分の息子で長男」という会社が非常に多い。
×次男よりも下の子供
×女性
×他人
×若い人
こんなに×が多ければ、会社を継いでくれる人がいなくて当たり前。
ただし日本社会が「女性が社長では不安」という風潮もあるので、仕方ない部分もありますが。
私の勝手な予測ですが、令和時代は会社にどのくらい女性の人数がいるかどうかで会社の存続・発展が決まると思います。
女性の意見を取り入れていく企業は伸び、男性の意見のみの企業はその内手詰まりになるでしょう。
あくまで私の予言です(笑)
町工場は昔から女性の内職やパートさんも多く、そういう意味では経営の最先端を行っているのかもしれないですね。
後はアピールだけ!
ぜひ町工場の魅力を知って、多くの技術を残してほしいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。