突然ですがパッケージ開発において、何をおいても気になるのが「コスト」です。
見栄えのするパッケージを作りたいけれども、コストは安く上げたいという気持ちはよくわかります。
クリアケースの種類によっては、材料費以外にも掛かるコストもあります。
「良いパッケージのデザインが出来た!」と思っても、コストが掛かり過ぎて一からやり直しということも・・・。
そんな悲劇を生まないためにも、今回はコストの一部である「抜き型代」について解説しました。
あくまで弊社の場合ですが、パッケージ開発の参考になればと思います。
目次
1.抜き型とは?
2.抜き型代がいるクリアケース
3.抜き型代がいらないクリアケース
抜き型とは?
プラスチックパッケージは手でちぎったり出来ない位固く厚みがあるので、平板のプラスチックを指定されたサイズの抜き型で抜きます。
この抜き型はどんなサイズや形であれ必須なので、別途料金が必要となります。
料金が掛かるのは抵抗があるかもしれませんが、その代わりオリジナルの形にも挑戦出来るというメリットがあります!
例えば、六角形の内ブタも製造出来ます↓
六角形の内ブタの抜きと折り
平板のサイズにも限界はあるので、気になる方はご相談くださいませ。
抜き型代がいるクリアケース
弊社が製造しているクリアケースで抜き型はいるものといらないものに分けてみました。
まずは抜き型がいるクリアケースはこちら↓
キャラメル式 |
ジゴク底 |
ワンタッチ底 |
ロック底 |
ピロー式 |
スリーブ箱(PETの場合) |
大体箱ものは、抜き型が必要です。
接着の違いから、PETの場合も必ず抜き型代がいります。
長さが1㎝違うだけで抜き型が変わりますので、依頼するサイズと間口(口が開いている所)は必ず確認してくださいね。
抜き型代がいらないクリアケース
続いて抜き型代がいらないクリアケースはこちら↓
円筒ケース |
蓋・底 |
上下フタ式(PVCのみ製造可) |
スリーブ箱(PVCの場合) |
円筒ケースや蓋・底は本来型代がいるものですが、弊社で持っている型であれば型代はいらないです。
しかし弊社が持っていない32㎜以下や205㎜以上の蓋・底や円筒ケースは、特注になるので型代がいります。
また「どうしてもこのサイズの円筒ケースじゃないとダメ」という場合はも、特注扱いになるので別途型代が必要になります。
色々とお話しましたが、あくまで今回取り上げたのは弊社の場合に限ります。
私自身が慎重なタイプなので、事前に知っておいたほうが失敗が防げていいかなと思いました。
今回のブログが、パッケージ開発の手助けとなれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
東大化成株式会社の島田が記事を担当しました。