2020年の今年は、いよいよ東京五輪が開催されるオリンピックイヤーです!
日本が会場となるため、応援にも力が入ります!!
東京五輪ではオリンピック会場、選手施設、観光地など脱炭素素材のものが採用され、日本の環境対策を世界へ向けてアピールするチャンス。
フランスが2020年1月から使い捨てプラスチック製品の使用が禁止になるのに対して、日本では2020年7月にレジ袋が有料化。
世界から見ると「日本は環境対策をしていない!」と思われがち。
日本は元々世界に比べれば、リサイクルが盛んな国です。
プラスチックの処理は世界とは異なる方法でアプローチしています。
そしてその決め手となるのが、今回取り上げる「廃プラ」です。
いかに「廃プラ」を生み出さないようにするか、日本企業はあの手この手で取り組んでいます。
「廃プラ」について、3回に分けてシェアします。
目次
1.廃プラとは?
2.廃プラの種類
3.リサイクル出来るものと出来ないもの
廃プラとは?
廃プラとは廃プラスチックの略称です。
廃プラスチックとは使用後廃棄されたプラスチックや製造過程で出たプラスチックのカスなどです。
2019年5月に可決されたバーゼル条約で汚れた廃プラスチックの輸出規制に日本も合意しています。
2021年1月から運用が開始され、今後はこの廃プラスチックは日本国内で処理しなければならず、廃プラスチックのリサイクルが急務となっています。
廃プラの種類
廃プラスチックは一般系廃プラスチックと産業廃プラスチックに分類されます。
一般系廃プラスチック
主にプラスチック容器包材で家庭やお店、事務所からでるもの。
例えば、ペットボトルやビニール袋、発泡スチロールなどのプラスチック類です。
産業系廃プラスチック
プラスチック製品の製造・加工の段階で出るスクラップや包装資材などのこと。
例えば、包装・フィルム類やスクラップ類です。
リサイクル出来るものと出来ないもの
一般系廃プラスチックと産業廃プラスチックでリサイクルしやすいものは、主に産業系廃プラスチックです。
リサイクルにも種類がありますが、また新しく製品を作る「マテリアルリサイクル」には以下のような条件があります。
①汚れが少ない
②異物の混入が少ない
③素材の樹脂の種類がはっきりしている
④ある程度まとまった量が安定的に出来る
①・②の場合、調味料などのペットボトルは充填されていた中身をキレイに洗浄するのは中々時間が掛かります。
日本では結局可燃ゴミとして処理されています。
③の場合、飲料用ペットボトルのようにキャップ・ラベル・本体が分けやすくなっていればいいのですが、お菓子の袋のようにアルミとプラスチックを分けることは困難です。
これら①~④の条件を満たせる産業系廃プラスチックがリサイクルへと回されます。
弊社で取り扱っているPVC(ポリ塩化ビニル)やPETの端材も回収して、リサイクルへと回されています。
とはいえ、リサイクルに回されているプラスチックは極僅かです。
今後はこのリサイクルできないプラスチックを環境に負荷をかけず、どうやって有効活用するのかが課題となっています。
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