昨年末に体調を崩し、病院へ。
診察後にドラッグストアで薬を購入。
薬を入れていた袋がバイオマスレジ袋で、「ここのドラッグストアはもう取り入れているんだな~」と暢気に構えていました。
ところが、2019年12月27日付で経済産業省からレジ袋有料化についてのガイドラインが発表されました。
猶予期間は?
罰則はあるの?
私のお店は対象かな?
など気になることが多すぎる!
2020年7月1日に施行されるレジ袋有料化。
あなたのお店はもう対応できていますか?
今回はレジ袋有料化の政策内容についてです。
目次
1.レジ袋有料化の概要
2.お店が用意するレジ袋は?
・海洋生分解性プラスチックの配合率が 100%のもの
・バイオマス素材の配合率が 25%以上のもの
3.まとめ
レジ袋有料化の概要
経済産業省のレジ袋有料化のガイドラインはこちら↓
容器包装リサイクル法の関係省令新旧表
プラスチック製買い物袋有料化実施ガイドライン
正直よく分からないところが多々あります。
そんな中、心強い救世主が!
徳島県でパッケージ会社を営んでいるパッケージ松浦の松浦社長がブログ&YouTubeで詳しく解説して下さっているのでシェアします。
ご本人に確認を取ったところ、快くシェアをOKしてもらえました(松浦さんありがとうございます!)。
とても分かりやすく説明されているので、社内で勉強会をするのにとても参考になると思います!
出典:株式会社パッケージ松浦
お店が用意するレジ袋の注意点
今までのレジ袋を使用する場合は有料。
でも有料化が対象外のレジ袋もあります。
①プラスチックのフィルムの厚さが 50 ㎛以上のもの
②海洋生分解性プラスチックの配合率が 100%のもの
③バイオマス素材の配合率が 25%以上のもの
この内②と③が特に注意です。
海洋生分解性プラスチックの配合率が 100%のもの
海洋生分解性プラスチックとは、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得している生分解性プラスチックのことです。
OK Biodegradable MARINE認証
出典:(株)カネカ
現在この認証を取得している企業は日本では(株)カネカのみ。
(株)カネカは2020年にレジ袋だけではなく、ストロー、カトラリー、食品容器包装材などの製造工場を増やす予定だそうですが、今現在日本では販売されていません。
現在レジ袋として販売されている生分解性プラスチックは「OK Biodegradable MARINE」を取得しておらず、今回のレジ袋対象外に入っていません。
経済産業省の窓口に確認を取ったところ、レジ袋の対象外は「海洋生分解性プラスチックの配合率が 100%のもの」に限るとの回答でした。
バイオマス素材の配合率が 25%以上のもの
レジ袋に印刷しているバイオマスプラスチック認証のマークは2つあります。
日本バイオプラスチック協会認定のマークは認定基準がバイオマスプラスチック度が25%以上なのでこのまま使用しても問題ありません。
一般社団法人日本有機資源協会認定のマークはバイオマス度が25%以上のものを選ぶ必要があります。
5%刻みのバイオマスマーク
こちらも経済産業省の窓口で確認したところ、「バイオマス素材の配合率が 25%以下のもの」は対象外に入らないとの回答でした。
まとめ
お店によってはすでに、バイオマスプラスチックレジ袋を導入している店舗もあります。
しかし今回もガイドラインによっては、見直しが必要なところも出てくると思います。
レジ袋対象外の明確な線引きがされたことで、対象外に入る製品に発注が集中する可能性があります。
2020年7月「まだ半年」ではなく、「もう半年」の意識でご準備ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。