廃プラについて考える、今回の3回目で最後になります。
前回と前々回はこちら↓
1回目は日本の廃プラの現状
2回目は廃プラのリサイクル
についてでした。
3回目の今回は未来に向けてどうするのか?という話です。
プラスチックの利点は紙にはない頑丈さと、ガラスや金属にはない軽量さ。
この利点を活かしつつ、地球温暖化への対策はどうするのか?
日本は世界の動きとは異なるプラスチック対策を行っているようです。
そんな日本のプラスチック対策を取り上げます。
目次
1.プラスチックの今後
2.大手企業の廃プラ対策
3.私たちにできること
プラスチックの今後
今までと同じようにプラスチックを使っていては、大半のプラスチックを焼却処理することになります。
地球温暖化の状況を考えると、今後はいかにプラスチックの使用量が減らせるかが課題となっています。
とはいえ私達の生活にはなくてはならないプラスチックですから、単純にプラスチックの使用量を減らせばいいというものではありません。
このプラスチック問題を解決するため、続々とプラスチックの新素材が開発されています。
話題のプラスチック新素材をまとめました。
日本は2020年7月からレジ袋の有料化が始まりますが、世界では使い捨てプラスチックは使用禁止となっている国もあります。
日本のプラスチック対策は「脱プラスチック」ではなく、「減プラスチック」の方向に動いていきそうです。
大手企業の廃プラ対策
今後のプラスチックは廃プラを生み出さないような仕組みが徐々に生まれています。
「でも今ある廃プラはどうなるの?」とみなさん疑問に思いますよね?
そこでSDGsの12番目「つくる責任 つかう責任」を意識したリサイクルの仕組みを作っている企業があります。
サントリー
2019年「FtoPダイレクトリサイクル技術」で再生PETを100%使用したペットボトルを開発
出典:サントリー
P&G
日本の海岸で回収されたプラスチックを25%加えた「JOY ocean plastic」ボトルを販売
左:JOY ocean plastic、右:JOY 左の方が少しくすんでいる
出典:ideas for good
その他にも廃プラだけではなく、今後販売はする製品はリサイクルしやすいように、単一素材のみで製造するなどの取り組みが進んでいます。
私たちにできること
上記の企業のように、みんなが同じことが出来るわけではありません。
新品を作る方がエネルギーやコストが低ければ、リサイクルに積極的に取り組むメリットがありません。
ところが地球環境問題は待ったなしの状況。
ではどうすれば良いか?
一概に出る答えではありませんが、今後の製造業は「使い捨て」ではなく、「二次使用」を含めた製品設計が重要ではないかと思うのです。
例えば弊社のパッケージでいうと、「包装用のパッケージ」として使用した後は、「保管用のパッケージ」として使用出来ることを事例で紹介しています。
まずは「使い捨て」から脱却し、自社の製品が他にも使いどころがないか考えてみてはどうでしょうか?
プラスチックの特性を理解したうえで、上手に使っていきたいと思うのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。