2020年は何かと話題の京都府亀岡市。
まずは大河ドラマの主役、明智光秀のゆかりの地であること。
もう一つは、全国初レジ袋禁止に取り組むことです。
2020年7月1日に全国でレジ袋の有料化が決定しています。
しかし亀岡市は、そのさらに上を行く政策に注目度が高まりつつあります。
なぜレジ袋有料化ではなく、禁止に取り組むのか?
亀岡市の取り組みをまとめてみました。
目次
1.亀岡市のレジ袋禁止条例の概要
2.保津川から世界の海へ
3.亀岡市内の取り組み
4.まとめ
亀岡市のレジ袋禁止条例の概要
京都府亀岡市議会は2020年3月24日に、小売店などでのプラスチック製レジ袋の提供を全面禁止する全国初の条例を可決・成立させました。
今後のスケジュールは以下の通りです↓
画像出典:亀岡市ホームページ
2020年7月1日から始まる全国のレジ袋有料化に比べて、亀岡市の条例はかなり厳しめ。
コンビニや小売業との話し合いも一筋縄ではいきません。
それでもなぜ国の規制よりも厳しくしたのか?
それは亀岡市を流れる保津川と密接な関係があるようです。
保津川から世界の海へ
きっかけは、2005年保津川下りの船頭さんが川に漂流するプラスチックごみの撲滅に戦いを挑んだことから始まります。
保津川の自然景観と市の魚である「アユモドキ」など川の生態系を守るため立ち上がった亀岡市。
レジ袋有料化ではなく「禁止」としたのは、保津川の清掃活動が世界の海洋プラスチック問題へと繋がるとの想いがあるからです。
2012年「海ごみサミット」、2018年「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」など、保津川から海ごみをなくすための取り組みを発信し続けています。
市役所や企業だけでなく、亀岡市民へプラスチック削減を促すイベントも開催されています。
・KAMEOKA FLY BAG FLY BAG Project
画像出典:亀岡市ホームページ
画像出典:亀岡市ホームページ
亀岡市内の取り組み
亀岡市は「プラスチックごみゼロ宣言」の下に、官民一体で取り組みに参加し、ホームページ上にアップされています。
私が「ちょっと面白い取り組みだな~」と思ったものをピックアップしました。
スーパーマツモト
画像出展:スーパーマツモト
エコバッグならぬエコバスケットを使って、使い捨てプラスチックごみを削減。
スーパーマツモトで購入したバスケットを買い物かごに重ねて使用しているようです。
レジ袋を使うよりも、値引き特典や時間短縮になっているそうです。
Felice~フェリーチェ~
画像出展:亀岡市ホームページ 取り組み紹介15~Felice~
古着のTシャツを使ってエコバッグを作るワークショップを開催。
子供たちが楽しく参加出来るし、プラスチックと古着のごみがゼロになるとても良い取り組みだと思います。
自分オリジナルのエコバッグを持っていれば、楽しくおしゃれにお買い物が出来るかもしれませんね。
エコバックシェアツリー
市役所の職員通用口と保健センターにエコバッグを吊り下げた「エコバックシェアツリー」を設置。
職員が昼休みなど外で買い物をする時に、このツリーからバッグを持っていき、帰庁時に返すというものだそうです。
そもそもレジ袋は手元にカバンがないから必要になるもの。
目につく所にエコバッグがあれば、うっかりエコバッグを忘れて、レジ袋をもらうという習慣がなくなるかもしれません。
まとめ
レジ袋禁止は、かなり難しい取り組みです。
他の自治体が亀岡市の取り組みから学ぶべきことは多いと思います。
官民一体で「プラスチックゼロ」へ取り組む亀岡市。
今後もどんな取り組みをしていくのか、注目の自治体です。
関連記事
最後までお読みいただき、ありがとうございました。